ここでは、配達編成プロの使い方をご説明いたします。

POINT

配達編成プロは、4つのGNSS(全地球航法衛星システム)が位置情報をしっかりと把握。日本中どこにいても使用可能です

※地下・マンションエレベーター内・トンネル内・建物内では場所が途絶えてしまう事がありますが、時間計測は止まりませんので配達編成への影響は僅少です。

配達編成プロの使い方

手順1.専用解析ソフトをPCにインストール

配達編成プロ本体のパッケージに同梱の「USBメモリ(USBフラッシュドライブ)」にソフトウェアの圧縮データが格納されています。ご自身のPCに解析ソフトをインストールし、配達編成プロをPCに接続してセットアップする初期設定が必要です。

  • USBメモリをPCのUSBポートに差し込む。
  • 「instHaihenPro.exe」というプログラムをダブルクリックし、画面の指示に従って「ソフトの解凍」をクリックして実行します。
  • 画面の指示通りに「はい」を選択していっていただくと、PC内にプログラムが解凍され、使用できる状態になります。
    ※デスクトップにショートカットを作成しておくと便利です。

手順2.配達編成プロ本体と解析ソフトの認証設定

続いて、配達編成プロ本体(GNSSロガー)とPCの接続セットアップを行います。

  1. まずは配達編成プロを付属のUSBケーブルを使ってPCも接続し、本体のスイッチを<BLE>に入れます。
  2. 続いて配達編成プロの解析ソフトをダブルクリックで開きます。
    画面左上に【グラフ】【データ】【ロガー】とあるうちの、【ロガー】をクリックします。
  3. 一番上の【セットアップ】をクリックし、パソコンと本体の識別番号認証をおこないます。

◆手順1.2.については、下記の動画で実演して説明していますのでご覧ください。

手順3.配達編成プロ本体の衛星との接続設定

配達編成プロの本体であるGNSSロガーは、4つの衛星と接続することで正確な位置情報を取得できるようになります。下記の手順で衛星との接続設定を行ってください。
晴れの日推奨です。

  1. あらかじめ本体を充電しておきます。
    付属のUSBケーブルを使用し、PCのUSBポートや市販の充電ケーブル用アダプタを使って本体を充電してください。
  2. 充電が完了したら、電源を<LOG>に入れて屋外に最低30分間放置してください。
    この間に、本体が4種類の衛星と交信を行い、自動的に接続を確立させます。
    ※晴天時を推奨します。
  3. 30分後、本体をUSBケーブルでPCに接続し、電源スイッチを<BLE>に入れます。
    PC上で「配達編成プロ」の解析ソフトを立ち上げ、左上の【ロガー】から【保存ログの消去】をクリックします。
  4. 以上で初期セットアップは完了です。
    使用前には必ず充電されていることを確認してください。

◆本体の初期設定方法については、下記の動画をご覧ください。

手順4.配達(走行)ログデータの記録

初期設定が終わったら、配達ログデータを記録することが可能になります。
配達ログデータの記録は、配達編成プロ本体(GNSSロガー)で行います。配達編成プロ本体は非常に小型で充電式のためケーブルもなく、あらゆる場所に設置がしやすい形状となっています。

  1. 配達編成プロ本体を乗り物に装着し(あるいは運転者の胸ポケットに入れ)、スイッチを<LOG>にして配達を開始してください。
    ※より現実に即した配達時間を測定するために、配達料が均一な平日や、天候が晴れの日を選んで実施することが望ましいです。
  2. 配達から帰ってきたら本体のスイッチを<OFF>にします。
    ※<LOG><OFF>を繰り返すと、その度に1回目計測、2回目計測と計測履歴が蓄積されてしまいます。スイッチはむやみに操作しないことをおすすめします。
    ※<LOG>で計測開始後も、焦ってすぐに配達に出る必要はありません。(詳しくは分析画面にて)

POINT

バイク・自動車・自転車など、ほぼすべての乗り物に対応可能です。胸ポケットに配達編成プロ本体をいれて走行するだけですので、徒歩での計測も可能です。

※水濡れの不安がある場合は、食品保存容器などに入れて安定した場所に置くことも可能です。また、本体はプラスチック製で35gと非常に軽量のため、粘着テープ等でも簡単に固定できます。

◆配達ログデータの記録方法については、下記の動画をご覧ください。

手順5.配達ログデータの解析

本体に記録したデータをPCの取り込むことで、専用ソフトを使って配達ログデータの解析を行うことができます。
平面上で走行ルートや停止地点(=配達地点)を見ることが出来るほか、グラフで走行速度の確認も可能です。さらに、Google Earth(©2023 Google)との連携により、配達走行ログデータを地図上にマッピングすることも可能です。

  1. 配達編成プロ本体を付属のUSBケーブルでPCにつなぎ、解析ソフトを起動します。
  2. 画面左上のメニューバー左から2番目の「配達編成プロのアイコン」をクリックします。
    自動的に「GPSログ読込中…」のダイアログが表示され、読み込みが開始されます。
  3. 読み込みが完了すると、「GPSログに名前を付けて保存」のダイアログが開くので、「1区佐藤0501」のようにエリア名や配達担当者名を入力して保存します。
  4. 保存すると、自動的に大きな地図が表示されます。右端に先ほど入力したファイル名があり、その下に計測日が表示されます。
  5. 「手順4」で複数回スイッチのON/OFFをされていると、スイッチを入れた日時が多数表示されます。その場合は、これから分析したいデータのみにチェックを入れ、分析を開始します。
  6. 地図上「・」の場所が配達している場所(≒停止している場所)になります。
    ※「停止位置表示」のチェックで、表示 / 非表示が選択可能です。
  7. 計測スタート位置を決めます。メニューバー左から3番目の「配達開始位置の設定(白い旗)」ボタンをクリックし、計測を開始したいルート線上にマウスのクリック&ドラッグで線を引き、位置を決めます。
  8. 計測終了位置を決めます。メニューバー左から4番目の「配達終了位置の設定(チェック旗)」ボタンをクリックし、計測を終了したいルート線上をマウスで線を引き、位置を決めます。
    ※お店から30m位離れた位置にしておくことを推奨します。
  9. 開始/終了位置が決まりましたら、画面左下の「OK」をクリックします。
    画面上にデータが表示されます。

◆配達ログデータの解析につきましては、下記の動画をご覧ください。

手順6.異なる配達員、時間帯の配達を比較分析

いつもそのエリアを担当している配達員(常配)と、代理でそのエリアを担当する配達員(代配)の走行ログデータを比較することで、配達ロスの発生箇所なども確認することができます。(※最大4人の配達員の記録を比較することができます。)

  1. あらかじめ常配と代配の配達員それぞれには配達してもらい、配達ログデータを記録して、PCに取り込んでおきます。
  2. PCの解析ソフトの「保存済みGPSログ読込」から。2人分の同区域のデータを選択します。
  3. データのリストから、優先して見たい配達員のデータをダブルクリックして赤に色付けします。2人目のデータをダブルクリックすると、青に色付けされます。
    ※3人目は緑、4人目は黄と4人分まで同時に色付け可能です。
  4. 「グラフ」をクリックすると、2人の配達軌跡がそれぞれ赤と青で表示されます。どこで配達ロスが発生しているのかが一目で比較可能です。
    ※赤が優先して右下の地図に表示されます。

◆配達ログデータの比較につきましては、下記の動画をご覧ください。

手順7.エクセルシートを使った区域の分析方法

手順6までの工程をやりながら、マイクロソフト・エクセル(Excel)を使って全区域の分析をしてみましょう。

  1. 付属のUSBメモリ内に同梱の、「編成シート.xlsx」というエクセルファイルを使用します。
  2. PCの任意の場所にコピーしてお使いいただくか、ファイルを開いて印刷して手書きでお使いください。
  3. ①区域名、②推定時間(賃金支払時間)、③実際時間、④配達員名を記載します。ファイルのタブにある「例」を見本にご入力下さい。
    ※推定時間は、その配達に割り当てている見込み時間=給料計算上の時間を「分」で記載してください。
    ※実際時間は、配達編成プロ本体を使って測定した時間を「分」で記載してください。

POINT

想定時間の合計、実際時間の合計の時間差異が区域圧縮のポイントになります。全区域の時間差異の合計が、1区域分の想定時間に近ければ、区域再編によって1区域を圧縮し、減らすことが可能になります。

再編により1区域を減らすことで、配達効率が改善され、1区域分の配達費を削減することが可能です。

◆エクセル「編成シート」の使い方は、下記の動画をご覧ください。

手順8.全体地図の作成方法について

全区域の配達ログデータを記録し、PCにデータを取り込んだら、配達区域の全体図をGoogle Earth(©2023 Google)上で確認することが可能です。
手順7の区域編成をする際にも、手元に地図があると作業しやすいですので、ぜひ全体地図を印刷してご活用ください。

  1. 配達編成プロの解析ソフトを開き、上部メニュー左から3番目のフォルダマークをクリックして開きます。保存されているデータから、1区をダブルクリックすると、1区の全体が表示されます。右下の「OK」をクリックすると、ボードに貼付けされます。
    同様の手順で、全区域をボードに貼り付けます。
  2. ボード上に全区域のデータが並んだら、1区から順番にデータの行をダブルクリックし、データに色付けを行います。
    ※色は①赤②青③緑④黄の4色しかないため、4区域ずつ色付けをして出力します。
  3. 4区域に色付けが出来たら、上部メニューの「ファイル」から「KMLファイルの出力」を選択します。
    ダイアログが開くので、わかりやすい名前(1234等)を入力し、保存します。※全角文字は文字化けします。
  4. 元のボードに戻り、[2]で色付けしたデータをダブルクリックして、色を消していきます。
    すべての色付けが消えたら、また5区から順番にダブルクリックし、色付けを行い、KMLファイルの出力を行います。
  5. ブラウザからGoogle Earthを開き、先ほど出力した.kmlファイルを、Google Earthにインポートします。
    .kmlファイルは、「ドキュメント>HaihenPro>kml」フォルダ内にあります。
    ※Google Earthの左上「ファイル」から「KMLまたはKLZファイルをインポート」をクリックし、ファイルを選択してインポートが可能です。
    ※Windowsマークをクリックして、半角入力で「kml」を入力することで、お使いのPC内の.kmlファイルを検索することも可能です。検索したファイルをドラッグ&ドロップでGoogle Earth上にドロップすることでもインポートできます(動画内の手法)。
  6. Google Earth上で操作し、配達エリア周辺まで移動と拡大を行います。すると、配達エリアに色付きのルートが表示されていることが分かります。
  7. 全エリアが見える状態で、スクリーンショットを保存します。保存したファイルを開き、プリンターでフルカラー印刷すれば、配達エリアの全体地図を手元で見ながら、配達区域の再編成が可能となります。
    ※Google Earthの印刷機能を使うと、必要なエリアが印刷できない場合があります。
    ※スクリーンショットの撮り方はこちらをご覧ください。

◆全体地図の作成方法については、下記の動画をご覧ください。

手順9.区域分断分析(区間計算)について

「編成シート.xlsx」を使って区域を再編していく際に必要となるのが、この区域分断分析です。例えば2区から1区に15分間を移動する場合、隣接するエリアのどの配達先を移動できるのかを分析していくための方法です。分断分析の手法、新しい区域の配達シミュレーションをしていきます。

  • 新区域に追加する時間(分)は、「手順7」の編成シートで計算した結果をご利用ください。
  • PCで配達編成プロの解析ソフトを起動し、「手順8」同様全区域のデータをボードに反映させます。
  • 中央の区域から周縁の区域に移動していくと、編成しやすいです。
    ここでは例として、2区から1区に15分追加できる場所の選定していきます。
    ※ボードに反映されている赤色が基準区域となります。リストの行をダブルクリックして、2区を赤、1区を青、それ3区に緑、4区に黄と色付けしていきます。
  • 左上のメニューの「グラフ」をクリックすると、画面が切り替わり、上部に折れ線グラフ、左下に全体図、右側に拡大された赤色区域(2区)が表示されます。
  • 2区から1区に15分移動できそうなエリアを選定するため、計測していきます。左全体図を見ながら、場所を選定しクリックします。そうすると、右側の拡大図で大体の位置が表示されます。
  • △の起動方向の場所クリックしながら厳密な場所を決めます。
    ※×1倍速で▶(緑)で再生、停止(クリックで再生停止)しながら場所を決めるのも良いです。
  • 計測したい場所が決まりましたら、メニューバーの×64の右にある「←|→」をクリックして下さい。
  • 計測終了したい場所が決まりましたら同様にメニューバーの「←|→」をクリックして下さい。
  • 左上メニューの「データ」をクリックすると、ボード右側に「区間2」として時間が表記されます。また画面下部の区間詳細には詳細な距離なども表示されます。
  • 時間がわかったら「グラフ」にもどり「→|←」をクリックし、計測区間の場所を消去しながら、2区から1区へ15分移動できるエリアを探します。
  • 場所的な問題で、どうしても区域が15分に出来ない場合は1区の隣の4区へ30分移動して、1区の上45分増やすなど全体地図をみながら分析していきます。
    その詳細な場所時間はメモをとりながら決まった段階で「編制シート.xlsx」へ入力していきます。
    全区域完了すれば順路帳もしくは順路地図を作成し編制完了となります。

◆区域分断分析(区間計算)については、下記の動画をご覧ください。